VMware製品を安く買う方法 (2018/12)

 本サイトのアクセス解析の結果を確認すると、3年弱前に書いたVMware Workstation Proを少し安く買う方法が常に上位に入っているため、2018年12月時点での最新情報を改めてまとめてみました。なお、最新のセール情報はこちらの投稿で継続更新中ですので、併せて参照してください。

基本的な条件はほとんど変わっていない

 VMwareが販売している各種仮想化ソフトウェアは、色々な意味で特殊なソフトウェアです。どの辺が特殊かをまず簡単に整理しておきます。

入手ルートは公式サイトのダウンロード販売のみ (一部例外あり)

 一般消費者向けの有償ソフトウェアの多くは、基本的にパッケージ版を店頭で購入することができます。しかし、VMwareの製品は、原則として公式サイトのダウンロード販売で購入するしかありません。いくらヨドバシカメラビッグカメラを探しても、公式にVMwareが販売するパッケージを見つけることはできません。アマゾンを検索するとそれらしい製品が引っかかりますが、よく見ると中古だったり、非常に古い製品だったり、どう見ても怪しかったり (異常に安い & 評価コメントがおかしい) することがわかると思います。

 一時期ネットワールドという会社がパッケージ版を扱っていた時期もありましたが、同社のページに載っているのは3世代前のVer.12で停止しており、しかも購入は要問合せとなっており、おそらく現在の最新版の取り扱いはないと思われます。ちなみに、Mac向けのVMware Fusionについて、アクトツーという会社が一般消費者向けのパッケージ版を販売していた時期もあったのですが、2013年8月末で手を引いており、その後は同じく公式サイトからのダウンロード販売のみとなってしまっています。

 なお、”一部例外”としたのは、法人向けのライセンス販売を行なっている会社の中で、一般向けの窓口も持っているお店で一応ライセンスを購入することが可能だからです。たとえば、秋葉原で玄人向けのお店として知られたぷらっとホームは、そのオンラインショップであるぷらっとオンラインでVMware Workstation Pro 15を購入することができます (昔は秋葉原に店舗もあったのですが、2005年に無くなっています) 。たとえば経理処理上、どうしても形としての納品物が必要であれば、若干割だけではありますがこのようなお店で買うことが選択肢に入ってくるでしょう (請求書払いにも対応してくれるようです) 。

“どこで”買うかは選択できない

 たとえばPowerDVDで有名なサイバーリンクの場合、世界各国に存在するどの国の直販サイトでも日本から購入することが可能で、国内向けではないセールや割引クーポンと外貨建て決済とを併用することで、 普通に日本で買うよりもはるかに安価に購入できることは以前書いた通りです。

 しかし、仮想化という最先端技術を扱うVMwareは一味違います。VMwareのWebサイト自体は世界各国に点在していますが、いざ直販サイトで購入しようとすると、強制的に自分の国の直販サイトにリダイレクトされてしまいます。前回のエントリでは色々手を尽くして米国サイトで購入した経緯を書きましたが、2018年12月時点で同等のことが可能かどうかを後で検証してみたいと思います。

もっとも大事なのは”いつ買うか”

 もしあなたが何よりも価格を最優先に考え、そのために辛抱強く待つことができるのであれば、迷わず11月末のBlack Fridayと12月頭のCyber Mondayを待ちましょう。ここ数年のVMware公式サイトの値動きを見ていると、1年の中でもっとも安く買うことができるのは、疑いようもなくこのいずれかです。ちなみに2018年のセール内容は以下の通りでした。

  • ブラックフライデー直前セール (登録者向けメールで周知, 1日限定)
    • VMware Workstation Pro 15 : 新規 45% off, アップグレード40% off
    • VMware Fusion 11 Pro : 新規 45% off, アップグレード40% off
  • ブラックフライデーセール
    • VMware Workstation Pro/Player 15 : 新規 35% off, アップグレード30% off
    • VMware Fusion 11 (Pro) : 新規 35% off, アップグレード30% off
  • サイバーマンデーセール
    • VMware Workstation Pro 15 : 新規 / アップグレード30% off
    • VMware Workstation Player 15 : 新規 / アップグレード20% off
    • VMware Fusion 11 Pro : 新規 / アップグレード30% off
    • VMware Fusion 11 : 新規/アップグレード 20% off

 当たり前といえば当たり前ですが、後ろに行けば行くほど値引き率が悪くなっていきます。おそらくは事前にMy VMwareに登録しておけばメールが来ると思われますので、購入予定がある人は登録しておくことをお勧めします。

少しでも安く買う方法は?

 上記の通り、買い時がもっとも大事なことは自明ですが、突然必要になって購入する必要に迫られることもあるでしょう。その場合に何とかして少しでも安く買う方法はないのでしょうか?2018/12/22時点で日本のストアで提示されている価格は以下の通りです。

2018/12/22時点のVMware Japanでの販売価格

 個人での購入を躊躇するのに十分なほど高いです。ちなみに管理人は、VMware Workstation 15 ProとFusion 11 Proについて、40%引きの時にそれぞれVMware Workstation 12 ProとFusion 8 (無印) からアップグレードしましたが、それぞれ\18,565 * 0.6 = \11,139と \14,893 * 0.6 ≒\8,936でした。正直これでも高いと思うくらいです。

米国ストアを利用する

 以前書いたように、以前は米国のストアで米ドル建てで買う方法が有名でしたが、現在ではどうでしょうか。以下は2018/12/22時点のVMware米国ストアに掲載されている価格です。米国ストアへは、言語設定を英語にしたChromeのシークレットウインドゥから、米国のプロキシを経由することでアクセスできました。なお、プロキシには US Proxy listでAnonymity (匿名性) が”Elite”に分類されているものを利用しました。Tor経由も試してみましたが、その特性上出口となる国が指定できないため、今回の目的で利用するメリットはないでしょう。

2018/12/22時点のVMware USでの販売価格

 欧州圏からアクセスすると、欧州のストアが開いてユーロ建ての支払いになります。こちらは、普段利用している英語版のFirefox Portable (言語は日本語を設定) に欧州圏のプロキシを設定してアクセスしました。こちらはFree Proxy Lists – Europe (EU) Proxyで”Highly Anonymous”となっているものを利用しました。

2018/12/22時点のVMware EUでの販売価格

 2018/12/23時点でのレートである$1 = \111.21、€1 = \126.41で計算した、新規購入時の価格は以下の通りです (小数点以下切り捨て、為替手数料が数%上乗せされるため、クレジットカード決済時の円建てでの支払い価格はもう少しするはず) 。欧州圏のサイトでは英国のみポンド建てでしたが、計算した所日本とほぼ同じ価格でした。

製品名価格 (日本)
価格 (米国)価格 (欧州)
Fusion 11 Pro\19,753\17,792\22,368
Fusion 11\9,925\8,895\11,244
Workstation 15 Pro\30,877\27,801\34,756
Workstation 15 Player\18,565\16,680\20,977

 日本の価格を基準にすると、ざっくり欧州が1割高、米国は1割安という感じです。ここ数日で大きく円高が進んだので補正が入る可能性はありますが、もし各国サイトの価格がこのままであれば、更に円高が進むことにより乖離も大きくなる = お買い得度が増すことになるはずです。これだけでも、かける手間を考えれば十分に見返りがあるといえるでしょう。

クーポンを活用する

 そもそもクーポンが何かという説明は省略しますが、本稿執筆時点で”日本の”Googleで”vmware”と検索すると、検索結果のトップにプロモーションコードが表示されます。なぜかこのコードは米国のGoogleの検索結果には表示されず、かつ日本のストア内にも表記が一切ないため、検索結果にしか情報がないことになります。ただの広告だと思い込んで見落としそうですね。

検索結果の一番上にこっそりと表示されるプロモーションコード

 おそらく日本向けのプロモーションと思われますが、米国ストアでも上記プロモコードは利用できたので、本稿執筆時点での最安値は米国ストアで上記クーポンを適用した結果となるはずです。以下はVMware workstation 15 Proを米国ストアで新規購入としてカートに入れて、上記のプロモーションコードを適用した結果です。

米国ストアで日本限定?のクーポンを適用した結果

 約$200 = \22,240となり、日本で普通に買うよりも約8,600円も安くなったので、十分な成果と言えるでしょう。

さらにキャッシュバックを受ける

 インターネットで何か購入する際に、経由することで独自のポイントがもらえるサイトを利用している方もいるかと思いますが、その米国版もあります (というか米国が本家です) 。管理人が利用しているebates.comでは、VMware製品を購入すると、5%のキャッシュバックを受けることができます。たとえば$200でVMware Workstation 15 Proを購入した場合、$10がキャッシュバックされる計算です。受けたキャッシュバックは四半期毎に指定したPaypalの口座に入るので、日本人から見た使い勝手もいいと思います 。

 アカウント登録の手間はありますが、Paypalの口座を持っている人であればEbates自体の登録はさほど面倒ではないので、興味を持った方は以下のバナーから登録してください。このバナーから登録をして$25以上の買い物をすると、被紹介者 = 登録をした人には$10の追加キャッシュバックが、紹介者 = 管理人には$25のキャッシュバックがあるとのことです (2018/12/312019/4/30まで)。VMwareは決して安価な製品ではないので、見返りは十分にあると思います。

Ebates Coupons and Cash Back

 ちなみに、Ebates.comのVMwareのキャッシュバックを受けるためのリンクを踏み、日本のストアにリダイレクトされて購入した場合でも、ちゃんとキャッシュバック対象となりました。 前述の通り、支払金額は円建てで20,000円程度でしたが、おそらく消費税分を引かれ、残額を米ドル建てに変換した結果、実質的なキャッシュバックは4%強程度となったようです。

VMwareストア (日本) での購入に対するキャッシュバック実例

 なお、VMwareの2日後にあるサイバーリンクからのキャッシュバックは、Media Suite 16を購入した時のものですが、一時的にキャッシュバック率が15%に跳ね上がった時にリンクを踏んだため、還元率がすごいことになっています。 なお、カナダドル建ての決裁なのに、キャッシュバックが額面そのままで米ドル建てで計算されている (利用者から見ると得している) のですが、その理由は不明です次のキャッシュバックはちゃんとカナダドル建てで計算されていたので、担当者のミスと思われます。

最後に

 いかがでしょうか。ひと手間かけるだけで、一見安く買う手段がないように見えるVMware製品をより安価に購入できることがわかっていただけたと思います。この情報がこのページを見た皆様の役に立てば幸いです。もっとお得な情報を持っているという方がいらっしゃったら、是非コメントお願いいたします。

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